人魚姫なベリサン/さるかになベリサン※暴力注意/赤ずきんなベリサングラ/お菓子の家なサンとグラとジタ

人魚姫なベリサン

海の底には、何でも願いを叶えてくれる魔女が住んでいる……願いの代償はとても大きいけれど。

「人間になりたい?何でまた突然」
呆れたような声に、ぎゅっと眉間に皺を寄せる。
「会いたい人がいる」
「ふぅん、誰?」
「……この前俺が助けた人間だ」
「あぁ、あれか」
船から落ちた人間を助けたと話には聞いた。
調べてみたらどこぞの王子様という、なんともつまらない人間だった。
そんな相手に会いたいなんて。
興醒めする理由だった。
魔女は何でも叶えてくれる、しかし気に入らない願いは欠片も相手にされない。
「人間ねぇ……それはまた厄介な話だな。オレへの依頼は高いぜ?」
「わかっている、何でもする」
「へぇ、何でも?じゃあこっちへおいで、人魚姫」
言葉を返すよりも早く、何かがぬるりと絡みついた。
「ひっ、何だ、これは……」
「するんだろ?何でも」
その軽い覚悟をあざ笑う。
何でも、などと簡単に口にしてはいけない。
ぬるりぬるりと肌を這い、反応する場所には突起を擦り付ける。
粘液が泡を立て、卑猥な音を響かせた。
「う、ぁぁ……」
拒絶する言葉は早々に途切れ、漏れるのは掠れた声だけだ。
「なぁ、そんな人間止めて、オレとここで暮らせばいいじゃないか。世間知らずなキミが地上に出たところで苦労するだけさ」
「ぁ、あ……」
とろりと溶けた思考ではまともな判断などできはしない。
「ほら、うん、って言えばいい、それでキミの願いは叶うんだから」
肌を撫でる感触に震える。
「オレと、ここで暮らすだろう?」
甘い言葉に唆されて。
「うん」
長い指が、そろりと腰を撫でた。
「だったらもう人間の足はいらないな」

さるかになベリサン※暴力注意
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